あるクラリオン星人のと対話


by bwv1001

貨幣というか、感謝の話の続き

 困った。愚痴をまた書きたくなってしまったんだけど、それは、ちょっと貨幣とか、感謝の話と通じてもいるようで...

 ちょっと、彼女におうかがいを立ててみる。

 「悪口にもなりかねない愚痴なんだけどいいかな」

 『あなた、それがあったので、書くのをためらってたんでしょ。でも、あなたが誠実に話すのなら、それはそれでいいのではないの。別に誰かを特定して批難する、という訳ではないでしょ?』

 「まあ、確かにそうなんだけど。ただ、貨幣と感謝の問題と、凄い近い問題に見えて仕方ないんだよね」

 『あなたたちは、ある見方を発見すると、すぐ、その見方を世界全体に敷延させて見てしまうクセがある様ね。あなたは、貨幣と感謝って、前回の続きを話したいみたいだけど、あなたのその様子からすると、言語のことも含めて話した方がいいかもしれないわ。それでやってみない?』

 「うん、じゃあ。その愚痴からなんだけど。

 ひさびさに遠くから都内に出てきた、というから、知り合いに会ってきたんだけど...

 何か、昔から、この人はおかしいなー、とは思っていたんだけど、悪い人ではないんだ。来い、と言ったのは、ある先輩で、その先輩から声がかからなかったら、わざわざ出ることもなかったんだけど...」

 『だいぶ、引っかかっている様ね。わたしにそういうためらった言い方をするくらいなのね』

 「うん。本当にどうでもいい人なら付き合わなければいいんだけど、なんかもったいない人でね。

 何が引っかかるかというと、その人は、自分の感じたことや、自分で考えたことを話すのではなく、他人からきいた話や、他人が考えたこと、とか、他人が持った感想ばかり話すんだな」

 『正直言って、あなたが軽蔑するタイプよね。自分のことばを持てない、って』

 「そうなんだけど、今回、物凄く分かったことがあるんだ。

 他人のことばで生きてる人って、多分、感謝とか実感できてない、っていうパターンがあるんじゃないか、って」

 『面白そうね。もうちょっと聴かせて』

 「うん。その人のことばって、全部、他人の情報。そして、どれだけ自分が情報?あるいは、偉い他人と付き合ってるか、って話で、肝心な、それに対する感覚とか、はたらいてないんだよね。

 だから、ずーっと、"オレはこんなに知ってる"って話で、それを延々と聴かされる訳。

 で、だんだん腹立ってきてさ、"他人の言葉じゃなく、自分の言葉と感覚で話して下さい"って、オレ怒っちゃったの」

 『あなたにしては偉いわよ。すくなくとも、あなたはどうでもいい人間ではない、と言った訳でしょ?』

 「まあ、そういう意味に取ってくれると、いいけど。そしたら、むこうはビビっちゃうし、それでしどろもどろになっちゃう。

 オレからすると、ずーっと彼は世間が基準となってるだけで、自分ってものが存在しないんだ。自分の直感とか、感情とか、考えとか、ナイんだよ」

 『それでいて、情報だけは、他人以上に持ってる訳ね。あなたたちの言葉で言えば、ヲタク、ということかしら』

 「そう。オレもヲタクなのかもしれないけど、そういうレヴェルじゃない。そこに自分の感性や考えがあれば、それだけで、充分に才能がある人なんだけどね。

 ちなみに、オレはかなり昔から、"オタクとは、自分が人生教えてやる!って、言いたがってる人"って定義をしてた。今もその考え方は、変わってなくて、自分のナイ彼も、あれだけの情報量で、オレが教えてやるっ!って言いたがっているところが下品なんだと思うんだ」

 『あなたのオタク、あるいはヲタクの定義はなかなか面白いけど、自分についてはどう思う?』

 「それだね。人が見たら、完全にオタクだと思うけど、オレは情報とか得ることはサボってる。そもそも、情報が偉いなどとは思ってない。オレの場合は、オタクにすらなれないんだから、単なる落伍者なんだと思う」

 『落伍者という必要はないと思うわ。あなたは、すくなくともわたしと会ってから、よくやっていると思うわ。でも、いちばん辛いのは、落伍者にもなれない人じゃないかしら。

 ひょっとすると、その人は、自分が落伍者であることを認めていないから、情報を集めているんじゃないかしら』

 「確かにそういう人のパターンてあるよね。ブランド物欲しがったり、学歴とか、仕事のキャリアとか欲しがってる人は、落伍するっていう選択肢も持ってないんだろうね。その方が辛いかな。落伍者も結構大変だけど、落伍まで選べると、結構居直っちゃえるんじゃないかと思う。落伍しないで、ずーっと自分の"立場を"維持しようとしてる人って、付き合ってられないところがあるよね。そのパターンだと、何でもうなずくことを求めてくるからね。異論があっただけで、ヘンなこと仕掛けてくる人もいるし」

 『でも、例の人には、そういう脅威感はないわけね』

 「そう。脅威がないから、まだ口をきいていられる、ってところかな。オレが人生教えてやる、とは言いそうにはないから」

 『あなた、さっき、それが貨幣の問題とつながるって言ってたわね』

 「そう。感謝の問題にもね。例の彼のことば、って、基本的にはどうでもいい内容なんだ。だけど、知ってる人には、偉く見られそうな情報は知っていて。でも、情報でしかなくて、自分で"いま、ここ"を生きたっていう証が落ちてる。つまり自分で感じたり、考えたり、体験したり、っていう、自分じるしが落ちてるんだ。

 だから、情報は、持つべき人が持ってるときは、意味を持って使えるんだろうけど、本質が情報である人は、中身や意味はないんだね。だから、脅威にすらならないんだ」

 『私たちの貨幣とはまるで違うけど、"いま、ここ"を生きた証、というものが、例の人には落ちている、というのは、面白いわ。

 わたしたちの場合、あなたたちの様な貨幣はないけど、感謝、そのものが、人や神や自然からの恵みに対する気持ちになるの。だから、あなたたちの貨幣は、何者でもないけど、何に対しても権力になるのね。私たちの感謝というのは、権力にはならないし、いま、ここで、生きた証でもある訳だから、その人でしか体験することのできなかったことと結びついているの。だから、何者に対しても権力でいたり、何者でもないものである、様な在り方とは違うの』

 「面白いね。もし、その感謝が実体化したら、自分の名前のある貨幣みたいなものかな?」

 『本質的には貨幣とは違うけど、もし敢えて形にするとしたら、そうかもしれないわね。ただ、自分の名前が、感謝を"規定したり"はしないわね。この問題も、話してみたいわ。ちょっと、問題が入り組んできたけど。

 でも、その例の彼の場合について、もう少し話せないかしら』

 「そう。だから、気がついたんだけど、彼の言動って、いちいち、感謝がないことが分かるんだ。別に感謝してくれ、と言う訳ではないけど、コミュニケートがヘンなんだよね

 何でも他人にやらせる。自分でサービスしよう、なんて考えてないのかもしれない」

 『別に、サービスしなくてもいいと思うけど...』

 「言い方が悪いかな。たとえば、飲み屋決めるとか、場所を探すとか、そういうことには加わらないんだ。それで、"なんとかして下さーい"とか、言ってるから、王子様なのかな。話だって、全部うなずくことを期待されてるし。オレはしなかったけど」

 『あなたたちって、この前の第九のときの共感の仕方もそうだったけど、あなたたちのことばでいうと、すりあわせって難しいのかも知れないわね。私たちは、三次元の存在ではないからかもしれないけど、すりあわせにそんなに苦労がいることは、あまりないわね』

 「そうだね。確かに、君たちの次元からすると、どうでもいいことが原因になって、どうでもいいことで、やってらんなくなったりするのかもしれないね。その意味では、君たちの様になりたい、って気持ちはあるなー。それだけで、充分に、日常の問題がかなり整理されると思うんだけど」

 『でも、あなたたちの方が、ある意味で、スリリングな過ごし方をしてるとも言えるわ。わたしたちは、自然と調和を選ぶことが普通だから』

 「で、彼は、来客だし、おまかせなら、おまかせにしてもらえれば、それはそれでアリなんだ。でも、そうじゃなくて、多分、彼の無意識は、お世話されたいんじゃないかな。彼は、ありがとう、って言っても、感謝が分かる人のありがとうとは、明らかに違うんだよね」

 『でも、あなたも、自分に感謝が分からない、って悩んでるじゃない』

 「ところが、彼は、そういう視座をまだ持つ状況じゃないんだと思うんだ。立場をつくるために、お金、じゃなかった。言葉を他人から持ってきて、しかも、それが、自分の言葉の様であるかの様に振る舞うから、本質がないんだよね」

 『いま、言葉、と言おうとして、お金、って言ったわね。文章の内容としては、通じるわ。彼は、お金じゃなくて、言葉で立場をつくるのに必死なのではないかしら?お金ではなく、言葉がお金の様に機能する、ということよ』

 「確かにそうだ。"規定"の問題は、そこから入るとよさそうだね。でも、彼をネタにして、エールーエンとこの問題を話すって、もったいない様な気もするけど...」

 『だって、あなたは、体験、体感が価値がある、と言ってる訳でしょ。それなら、話の材料としては悪くないと思うわ』

 「それもそうだね。じゃあ、とりあえず、これくらいにして、今度は"規定"の問題に付き合ってくれる?」

 『面白いわ。でも、きょうはこれくらいでいいんじゃないかしら。ずいぶん大きな問題なのに、一気にやっちゃったわね。

 愚痴だって、こうして話にできるんだから、決して悪いことではないわ。それに、自分の問題に対しても対峙している訳だから、生産的だと思わない?』

 「そう言われればそうなのだろうけど。読む人は大変だな」

 『私とあなたの話はこれぐらいの感じで悪くはないわ。とりあえず、またこの続きをやるということでいいと思うわ』

 「ありがとう。エールーエン」

 『おやすみ。またあしたね』


   2011年の真冬の日記より
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by bwv1001 | 2011-11-07 21:41