あるクラリオン星人のと対話


by bwv1001

春一番 に

 空気が変わった。鼻血ブーが止まった。あの黒い鼻血は、冬の最期の置き土産だったのであろう。鼻血もまた風流である。

 ところが、早朝から腹痛。以前の急性肝炎を思い出してしまい、微熱もある。肝炎のときは、40度以上の高熱であったが、激痛は、一瞬にして消え、そして、この世のものとは思われぬ快楽に襲われた。

 なるほど、危機的な状態のときに、脳内物質はこの様に働きかける訳である。そのことを知らなかったら、自分はそれを宗教体験として受け止めたことだろう。

 その時の危機が思い起こされる様な質の痛みで、不安であった。とりあえず、かかりつけの内科が移転のため、休業していたので、別の内科へ。検査の結果は、明日出るが、この大事な二ヶ月ほどに、何もなければよいのだが。

 とはいえ、安静にしても、改善が見られないので、春一番を浴びて、お世話になっている方のところに出かけて、「空洞」という日記を読んで頂いた。

 すると、大変面白い話をして下さった。事故で、記憶・言語・関係性など、あらゆるものを失ってしまった人の、その後の話だった。茂木健一郎氏がルポしていた番組だという。残念ながら、観ていなかったのだか。これは是非観ておきたかった。

 ただ、茂木氏は、脳で全てを説明しようとする立場だ。だが、自分が空洞である、という「気づき」を得た結果、彼女というハイヤーセルフとでも呼ぶべき存在と交信できる様になった。

 これは、たとえば、コリン・ウィルソンの解く、右脳と左脳とのコミュニケーションの在り方とは違う様に思われる。この論は非常に説得力のあるものだが、どうも、自分の最近の体験からすると、「外部と接触している」という感触を拭えない。少なくとも、ハイアーセルフという考え方は、この場合、ありうる。常にこちらより高い次元から判断し、さらに見守ってくれている存在、というのは、必ずしも内部ではない位置づけが可能だと思われる。

 そうでないとすれば、「自己は、個であり、全である」という考え方は可能なのではないか。それは、もうすこし時間が経ってくれないと分からないのだが、体感的に、そう考えた方がよさそうである。

 他にも大変面白い話を師匠からうかがったのだが、体調が悪いなりに、よい話をうかがった。春一番の日として、印象に残る一日であった。


   2011年のそろそろ春の日記より
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by bwv1001 | 2011-11-10 01:29