あるクラリオン星人のと対話


by bwv1001

ひさびさに対話で

 空洞の意識が日常になっている。これを、禅でいう空か、というと、そこまではいかない。だが、自分さんは、(いまの状態が)空、ですか、と聴くと、違う、という様になった。これは、自分さんによると、いままでの空洞=空、ではなく、禅でいう空の状態にあるかどうか、という答えに変わってきている。自分さんの要求が高まったのである。

 とはいえ、空洞=空、の意識が悪いという訳ではない。同時に、平安か、と聴くと、そうだ、と答える。一般的な意味ではそうだと思うし、それはそれで悪くない、と思う。

 だが、自分さんは、もっと違う意識を求めつつある、ということである。空洞の先、あるいは、とりあえずつきの空の先を求めていることは明白である。それが、オレの課題になった、ということは認めざるを得ない。

 その関連で、ちょっと、さきほど、友人と、超越的なものとの関わり、という話題になったのである。彼はそれについては結論を出しにくい、ということであった。だが、ちょっと真言宗の話題が出て、真言宗って、直訳したら、ロゴス派?とかいうことで、ちょっと話がかみ合っていった。

 練習の帰り、ということもあり、その先はまた来週、ということになってしまったが、彼が帰ったあとに、彼女と対話していた。どこまで再現できるかは、毎度のことながら分からないてのであるが、途中からライヴになると思う。以下である。


 「君たちにも神、というか、超越的な存在がいる、と言っていたよね。オレにとっては、いまのところ、と言ったら失礼だけど、君たちが超越的な存在だよね。なにしろ、オレたちを創ったんだから」

 『まあ、それはそうね。でも、あなたはそういう視点ではなく、ここでは話したいんでしょ?』

 「うん。そうなんだけどね。逆にいうと、君たちにとっての超越的な存在、って、どういうものか、って思ったんだけど...」

 『あなたはそれについて、答えを知っていて、質問している訳よね。いいわ、それでも。

 確かに、あなたたちとわたしたちは次元は違うけど、神、というか、超越的な存在、というのはいるのよ。あなたたちの価値観とはまた違っているかもしれないけど。

 今日の歌なんて、本当にあなたたちの価値観を代表しているかもね。あなたたちの超越的な存在との関わりって、安寧な死しかないのかしら?』

 「鋭いっていうか、オレもどうしてそこで思考停止になっちゃうんだろう、って疑問があるんだよね。今日の歌はドイツ・レクイエムという歌だけど、ウチの星のキリスト教って宗教を題材にしたヤツで、オレもあんまり、内容的には納得していないんだ」

 『あら、それでもあなたは歌うの?あなたが信じていない神を歌うのかしら?』

 「そういう訳じゃない、と言っても、君には、そういう理屈は通用しないんだったよね。

 でも、共感できるところはある。言葉ではなく、音楽の部分でね。音楽からすると、"無に帰っていく"みたいな感覚があるんだ。それをキリスト教的な発想で創るとああいう音楽になるのかな、って感じはするんだ」

 『まあ、ずいぶん異教徒に対して寛容なのね。

 でも、音楽の面、という発想は分かるわ。わたしたちにも音楽はあるし、音楽的にしか表現できない感覚や存在というものはあるわ。それが、たとえ異教徒的であったとしても、それはそれとして感じる感覚は、わたしたちの文化にもあるわ。

 あなたたちと、わたしたちの場合は、異教徒、という発想とはちょっと遠いかもね。ふだん、いろいろな星の人と交流があるから、あなたたちみたいな意味での、異教徒、なんて言っていたら身が持たないわ。

 それに、他の星の人たちも、すぐれた文明を持っている人たちはたくさんいるわ。そういうわたしたちの日常からすると、あなたたちの異教徒、とか、肌の違い、とかいうことでの争いは、全く信じられないわね。今も、白い肌の人たちが黒い肌の人たちに戦争を挑んでいる訳でしょ。しかも、白い肌の人たちは、自分たちは、黒い肌の人たちより、優れている、と思っている。

 こんなことは、わたしたちから見れば、滑稽な上、悲劇意外の何物でもないわ。しかも、白い肌のひとたちは、それで一儲けしようとしているんでしょ?まったく酷いこと以外の何物でもないわ!』

 「よく事情を理解してくれてるね。オレもそう思う。でも、オレたち黄色い肌のオレたちは、例の震災と原発事件のことで、釘付けにされてる。もしそうでなかったとしても、政府は、白い肌の人たちの肩を持つだろうけどね」

 『あなたたちも、もっと知るべきよ。だいたい、あなたたちは白い肌ではない訳だし、何でそんなに白い肌に弱いのか、もう少し考えてみるべきよ。白い肌に弱いのは、せめて女性に対しての感覚で止めておけないのかしらね。黒い肌の女性だって美しい人はいるわ。そんなことも分からないから、わたしたちとあなたたちは対等になれないのよ』

 「全くそうだね。オレが進化しているとはいわないけど、そう言われて当然だね。

 でも、オレたちは、こういう今だから進化してる、ってことがある訳でしょ。それについて聴きたかったんだけど...」

 『あなたの星は、ますます危機に陥っていくけど、皮肉なことに、それが意識として、あるいは生命体としての進化のタイミングでもある訳ね。わたしたちがプログラミングしていた生命情報が開花する、という風に言ってもいいわ。なんとも神様らしくなくあっけない言い方だけど、そういう理解でいいと思うわ』

 「でも、その代わりというか、異常な天候や、地震の災害はますます増えていく訳でしょ?だから、さっきの歌じゃないけど、ハルマゲドンみたいな感覚は、持ってしまうよね」

 『あなたたちの異教徒の言葉で語る必要はないわ。ハルマゲドン、という異教徒の概念にとらわれる必要はないわ。

 でも、その言葉によって語られる現象は確かに今後増大するわ。いままでのが序の口みたいにね。

 異教徒の言葉でなくとも、いろいろな神話や伝説で、あなたたちのカタストロフ的な歴史の記憶は残っている筈よ。けれども、前から何度も言っている様に、あなたたちは、それを"否認"してしまうの。否認があなたたちの最大の病だと、わたしは繰り返していうわ。それを乗り越えないと、あなたたちの救済はないと思ってもらっていいわ』

 「結局そこに行き着くんだね。でも、この数ヶ月だけでも、ずいぶん精神的にもやられた。身体的、あるいは、君たちの関心でもあることの、われわれの遺伝子情報も、少なからずやられた筈なんだ」

 『そうね。それがいちばん痛いことかもしれないわね。特に子供たちは、今後、辛い体験をしなければならないわね』

 「だからこそ、超越的な存在に対する期待とか、あるいは、それへの問いかけ、というのは強まっている筈だよね。これは些末なことであるかもしれないけど、近所でも、カルト宗教の勧誘活動は盛んになっているし。

 そういうカルトじゃなくて、オレが知りたいのは、真理なんだ。その点では、君はずいぶん協力してくれたけど、ちょっと質問を変えたいんだ。

 というのは、今後、特に子供たちの遺伝子の異常とか、ガンとか、症状として出てくるんだと思う。オレたちだって、どうなるか分からないし、今や安全といえる食べ物すらないんだ。

 人によっては、生きて行く意味を持てない人だっているだろう。君が指摘する様に、現実を"否認"してしまう人たちには別かもしれないけど...」

 『あなたがそう語る理由は分かるわ。つまり、あなたたちの中で、超越的な存在とのつながりを求める意識と、絶望がないまぜになっているのが、今のあなたたち、ということね』

 「そう。そこまでよく分かってくれたね。そうなんだ。

 そこまで分かってくれる君たちの超越的な存在との関わりと、それに対する取り組みを教えて欲しいんだ。君たちのレヴェルとオレたちのレヴェルは違い過ぎるかもしれないけど...」

 『それは、わたしたちも伝えておかなければならないことかもしれないわね。あなたたちがどこまで理解してくれるかは別として...

 ひとつ聴いておくわ。あなたがこの質問をする、ということは、あなたの意識レヴェルに変化があってのことか、ということをね。わたしは知っているわ。そのことを。

 でも、この場でははっきりさせないといけないわね。あなたなら、その変化をどう語るの?』

 「変化があったのは事実だ。けれども、それは、君と出会うときの意識の状態が安定して、しかもいつでもその状態に入れる、ということだけなんだ。それを根本的な変化と言っていいのかどうか...」

 『たぶん、あなたにとっては、そのことは、価値があることだと思うわ。でも、それ以上のことが理解できた、ということね?』

 「そう。たぶん。ただ、オレはそのことを体現していないから、語りづらいんだ」

 『わたしはちゃんとあなたのことを見ていたわ。あなたは語りづらいかもしれないけど、全くおかしなことではないわ。あなたが理解したことを、そして、まだ体現できていないことを、ここで話してしまったら?わたしはあなたのことをちゃんと見てきたわ。それだけではいけないのかしら?』

 「分かったよ。自分からもちかけておいておかしいのかもしれないけど、理解したことはあったんだ。それは、たぶん、君たちにとっての、超越的な存在との関わりと同じことなんだ」

 『ちゃんと聴いているわ。続けて...』

 「オレが理解した一節は、"一滴の水と海"ということなんだ。一滴の水は、個でもあって、個ではあり得ない全体なんだ。オレは海でもあり、一滴の水でもある。そういうことなんだ」

 『以前のあなたでは、ピンとこなかった言葉ね。それが、理解できた、という訳ね』

 「まだ、ことばとして、というレヴェルだけどね」

 『でも、あなたの結論は間違っているわ。あなたは、少しでもその言葉を体現している。そうでなかったら、どうして、こんなに遠くのわたしと話ができるの?ちゃんと話が通じていることは、あなたの友だちは理解しているわ。とても分かりやすい、って言っていたじゃないの。

 少なくとも、わたしとの、距離と時間と水準は、あなたの言葉でいえば、"超越"されたのよ。

 他にも、あなたは、時と場所を超えて話ができる人たちがいるわね。わたしほどは遠くはない様だけど、それを超越と言わずして何というの?

 逆にいうと、あなたは、超越したのではないのよ。元にもどったのよ。それがわたしたち、あなたたちの本来の姿だわ。

 けれども、そのことを、忘れてしまっているだけ。あなたは、単に"思い出しただけ"なのよ!

 でも、その思い出す、ということが、あなたたちにとっては難しい様ね。わたしたちの場合は、思い出すことに壁がないように、子供のころから仕込まれているわ。だから、あなたたちの苦労を理解する、というのは、実は難しいの。

 あなたと繋がって、わたしはその大変さを知ったわ。それは、さぞ苦しいと思うわ。あなたの場合は、幸いここまでこれたけど、そこに行き着けない人たちは、ひょっとしたら、それで終わってしまうかもしれない、ということを、わたしは知ったのよ。

 それを知ることは、わたしにとっては辛いことだったわ...』

 「そうなんだね。エールーエン。きみはそこまで分かってくれたんだね...」

 『わたしたちは、思い出す、ということがないの。なぜなら、最初から知ったままでいるから。知るという段階すらないままに当たり前の存在なの。

 だから、わたしたちにとっては、超越的な存在、というものは存在しないの。あなたたちが、超越的な存在、と言っても、確かにそうかもしれないけど、常にいっしょでいてくれるのが、そういう存在なの。

 だから、あなたたちの辛さというものは、わたしたちの理解を超えたものであるのだわ。

 でも、あなたはここまで来た。それが始まりだ、としても悪くはないのではないかしら。あなたはよくやってきたと思うわ』

 「ありがとう。でも、今聴きたいのは、オレという個体のことではないんだ。君たちにとっての、超越的な存在というのは、どういう在り方か、ということなんだ」

 『それは、いま説明しても、あまり意味がないかもしれないわ。あなたはやっとここまできたのだから。

 きょう、答えるのはこの字数からしても、大変だわ。もう一度、新しい気持ちで、そのことは話せたら、と思うのだけど...』

 「君がそういうなら、その方がいいかもしれないね。でも、ずいぶん覚悟がいりそうな話になるかもしれない。君のもったいぶり様からすると」

 『もったいぶっている訳ではないわ。ただ、あなたは、やっと、新しい意識のレヴェルに来たばかりなのよ。だから、混乱するかもしれないわ。それに、あまりに簡単なことなので、あなたは、がっかりするかもしれないわね』

 「君はいつも、シンプルな結論になるから、それは大丈夫だよ。でも、確かに、オレはまだ、新しい意識のレヴェルに、ようやく行き着いただけなのだろうから、君が懸念する混乱があるかもしれないね。それは、君のことを信頼するよ」

 『ありがとう。わたしが見るところからすると、あなたには、もう少し、時間...というか、あなたが行き着いたところは、もう、時間とか距離はあまり意味がない、というのは分かっているわ。準備の感覚と言ったらいいのかしら。それがもう少し必要だと思うわ』

 「君の見立てを信じるよ。なにしろオレはまだ初心者だからね」

 『そこは、懇切丁寧に、誠実にするわ。いつも誠実だけれど』

 「それは疑っていない。でも、こうしてみると、君と三次元で会えなかった理由も分かる気がするよ」

 『それは悪かったわ。あの日、あなたの意識はまだ準備ができていなかったのよ。ごめんなさいね』

 「ううん。今、この段階になったから、その理由が分かるんだ。君は必要な選択をしてくれたんだ。オレが修業しないとね」

 『あら、あなたは、修業しないで必然の道を歩むつもりじゃなかったの?』

 「まあ、それはあるけどね。修業が間違いだとは言わないけど、オレには似合わないんじゃないかとね」

 『それでうまくやっているのだから大したものだわ。というか、そこまで居直れるから、ここまでこれたのかもね』

 「というか、君のことばを信じているんだ」

 『充分ね。あなたの環境は辛いのは理解しているけど、そのことと内的な世界の問題は別だということを、よく理解しておいて欲しいわ。それが、あなたたちにとって、いちばん大切な教訓よ』

 「教訓、というのは、辛い気がするけど、否認はしないで、現実を見る、ということだね」

 『わたしが付け加えることはなさそうね。分かってきたわね』

 「ありがとう。エールーエン。オレはぼちぼちやって行くよ」

 『そうね、ぼちぼちくらいがとらわれがなくていいかもしれないわ。またね。おやすみ』

 「おやすみ。エールーエン」


   2011年3月11日以降の日記より
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by bwv1001 | 2012-01-29 00:06