あるクラリオン星人のと対話


by bwv1001

ひさびさに現代音楽だけの演奏会

 ある先輩がサントリーの現代音楽のお祭りに招待して下さった。大昔は、このシリーズには通っていた。

 テーマは、ある中国系の作曲家の特集だったのだが、湯浅さんの「芭蕉の情景」が演奏された。いちど生で聴いたことがあるが、これがはやりいい曲だった。

 肝心のテーマになっている、ジュリアン・ユーという人の曲は、あまりセンスが合わなかった。

 どの辺に違和感があるか、というと、西洋音楽の派生物、という感じで、構築的で、よくも悪くも、西洋音楽を発展させる、という使命感を持って書いている様な感じがするのである。

 だが、最後に演奏された、サントリーの委嘱作品は、どういう訳か、あまりに媚びすぎ。サントリーに媚びているのか、お客さんに媚びているのかはっきりしないが、妙に分かりやすく、そして、当てつけをしているんではないか、という印象。

 曲名は、交響組曲 我らの自然界のために、というもので、この題名からすると、時代に媚びている、と言った方が適切かもしれない。あるいは、中国人だって、環境のことは考えているんですよ、と言っている様な妙な印象を受けた。

 材料は、過去の作曲家の引用だったり、クジラの声を出させてみたり、と、どうもあまり好感を持てなかった。よく言って、商業音楽の類という感じだ。

 その点、湯浅さんの作品は、純音楽という感じで、自由で即興的。日本の風土を感じさせるものだ。それで自然に聴けるのかもしれない。

 自分の感覚を確かめる結果となった時間だった。

 マイミクの先輩からは、手巻き煙草を教わった。これがなかなか楽しそうである。


   2011年3月11日以降の日記より
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by bwv1001 | 2012-02-27 23:33