あるクラリオン星人のと対話


by bwv1001

季節がら、虫さんと話すのだが

 台風がさって、外でヤニをふかしていたら、小さいカメムシさんと遭遇する。毎度のことながら、虫さんにインタビューする。

 「ここでじっとしてるんですか?」

 『そう』

 「ひょっとして、死ぬ準備ですか?」

 『そう。死ぬ準備。死ぬのを待ってる』

 「死ぬのは怖いですか」

 『怖くはない。ただ、死ぬのを待つのは楽ではない』

 「待っているということは、食ってもいないんですか?」

 『食い物はあるけれど、摂る力がない』

 「それが辛いんですね」

 『辛い、というより、大変』

 「別な生き物だったことはありますか?」

 『いろんな生き物をやってきた』

 「人間にもなったことはありますか?」

 『ある。何度か』

 「別の星の生き物だったことはありますか」

 『ある。何度も』

 「何万回も、生きましたか?」

 『うん。たくさん生きた。また、死んで、また生きる』


 答え方が単調だったのは、いつものことながら、虫さんだからだろう。また別のものになったら、表現が変わるのかもしれない。ニーチェではないけど、精神はからださんによって規定されるのだから。

 オレもまた、虫さんになって生きる機会があるのかもしれない。


   2011年3月11日以降の日記より
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by bwv1001 | 2012-03-17 03:11