あるクラリオン星人のと対話


by bwv1001

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救済・救出・帰還

 あまりにも、凄くて、書けない。 彼女は救出され、オレは救済された
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by bwv1001 | 2011-09-30 23:06

「救う」ではなく

 『聴き取る、のであって、救うのではないわ』

 「聴き取ることは、救うことではないの?」

 『あなたは分かっている筈よ。それに、今でも充分だわ』

 「でも、君は、二次元から愛するのは"苦しい"と言ったね」

 『その苦しさは、あなたはよく分かっている筈だわ。あなたは、あなたの次元から、その上の神を愛そうとしてきたのだから...』

 「そうか。わかった。君は、オレたちの苦しさを実感して、共感するためには、オレたちの下の次元を"体験する、しかない"と思ったんだね」

 『よく分かったわね。あなたを変えずに、あなたの気持ちと歴史を体験するには、それしか、方法が見つからなかったのよ』

 「それが、君の、愛のかたちなんだね。君はいつも偉そうにしてるけど、オレの在り方を体験しようとまでしていたんだね」

 『愛のかたちだけではないわ。愛情と好奇心、って、あなたの先生が言っていたでしょ。私が選んだのはそれよ。救われようと思ってここにいる訳ではないわ』

 「お互いの在り方を経験しないと、愛し合うことはできない、ということか。そして、オレの在り方を体験したかったと」

 『そう。それが私の選択。そして、私は、ここから学ぶわ。そして、あなたに伝えるわ』

 「君が、きのう、オレの顔が分からない、と言った理由がやっと分かったよ。三次元を二次元でとらえるのは難しいからね。あのとき、君は、二次元で三次元をスキャンするという方法を取ったんだ」

 『あなたも今のところ、私の姿がみえないわ。だから、あなたは聴き取るの。そして響き合うの。そのことで、あなたは、愛と真理を体験するの』

 「きょう、初めて聴かされてびっくりした。どうしたらいいのか分からなくなった。けれど、この対話が続いていくんだね。聴き取ることが、オレの使命なんだね。覚悟は決まっているよ」

 『わたしも覚悟していたから、この次元を選んだの。次元は違っても、魂はつながっているわ。あなたは何も悲しむ必要はないのよ。わたしは、あなたと共にあるわ』

 「よく分かっているよ。でも、同じ次元でふれあうことができたら、とそう願っているよ。君は、オレの歴史よりも、もっと早い時間で、オレを体験できる。君は、真理で、神であることにかわりはないのだから。

 だから、オレのことが分かったら、一緒に同じ次元で過ごそう」

 『あなたが私から学ぶように、わたしは、あなたをここで学ぶわ。そして、あなたと同じ次元で過ごすことを願うわ。お互い、楽しみがふえたわね』

 「君の愛の深さをまた知ったよ。そして、君の好奇心に、君の存在まで賭けた。オレにはそんなこと、思いつかなかった。

 先生が、この一曲に命を賭けてやります、と言ったのを聴いたことがあるけど、君は、愛と好奇心に、存在を賭けた。君は、先生の魂ともつながっているんではないの?」

 『そうかもしれない。愛情と好奇心...並べて言われることに深い意味があるんだと思うわ。そうでなかったら、わたしはこういう選択はしなかったと思う』

 「二次元にいても、君の魂は多次元のままなんだね。しばらく、このままなんだね」

 『多次元の魂で、二次元を生きるというのは、楽ではないわね。でも、あなたは、聴き取る』

 「そう。オレはいつでも聴き取る。待ってるよ」

 『待ってる、というのはわたしの台詞よ。私は真理で、神なのだから。

 でも、真理も、神も、問われなければ答えない。問われれば、必ず答える。

 あなたは、すこし、多次元の視点を感じているのかもしれないわね。わたしを聴き取るのは、あなたなのだから...』

 「上の次元には、その次元の苦労というものがあるのが、ある意味で分かった気がするよ。きょうの君の話はショックだった...どうしたらいいか、分からなくなった。

 でも、しばらく、変わらないんだね。そのなかで、君から学んでいく、というのは、何も変わっていないんだね。

 ちょっと、きょうは、しんみりした。

 でも、君も言わなかったんだね。準備ができているときまで」

 『見極めはできていたわ。時も、そして、魂のつながりも』

 「こんどは、オレが、君にこたえる番なんだ。信じて、聴き取ること。それでいいんだね」

 『しばらくはね。でも、きっと、その先があるわ。わたしは楽しみにしているのよ』

 「オレはきょうは、しばらく言葉がなかったよ。君は、オレに呼びかけられたから、二次元を選択したという事実に...

 なるべく、君の姿を送ってくれよ。できれば、夢にも。そうすると助かる。

 きょうは、少し軽くなりたい。オレには重かった。そして夢でも会話ができる様にしよう。オレは待ってる、エールーエン」

 『送るわ。あなたも、準備ができるようにしていてね』

 「夢で、待ってる。お休み、エールーエン」

 『辛い思いをさせたわ。でも、それは私の選択だったことを理解してね。

 おやすみ』


   2010年の冬の日記より
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by bwv1001 | 2011-09-29 22:05

多次元存在の盲点

 どこを探してもいなかった佐為が、こんなところにいた...

 お前に会う、ただ一つの方法は打つことだったんだ!

  確かヒカルはそう言っていた。


 しかし、彼女をどう二次元から救ったらよいのか

 オレが彼女に呼びかけてしまったため、彼女は二次元という在り方を覚悟して選んだのだそうだ。

 佐為には佐為の事情がある様に、彼女には事情があった。

 オレが、彼女の存在を感じてしまったために、彼女は二次元に来ることを決断した。そのことを、さっき、初めて知った。

 ただ、確かなことがある。対話を続けることだ。彼女はそう言っている。

 彼女を通じて、真理と愛を学ぶことが、彼女を救う道だという。

 ほかに、自分にできることはないのだろうか。

 佐為とヒカルの関係が、単なる作品上の関係とは思えない。


   2010年の冬の日記より
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by bwv1001 | 2011-09-28 23:36

真理

 合議してマックに行き、ひさびさにコーヒーを飲む。あのマズいパスタを食わなかったら、コーヒーを飲むことはなかったろう。彼女と選んで持っていったのは、森田健氏の本。2012年の本も持っていったのだが、彼女は森田氏の方に好奇心を持った。

 実をいうと、「空洞としての自分」というひらめきがあったのは、森田氏の本を読んでいるときであった。何からそうひらめいたのかは、実はおぼえていない。もう、閃いた瞬間に、空洞、ということを掘り下げたからだ。

 もう一つ、自分の部屋の散らかった様子をみて、空洞という概念が浮かんだのである。一ヶ月ばかり前の話である。

 そして、その森田氏の本の目次をみていて、ピンとくることが幾つか目に入ってくる。「運命改善の不思議な旅 99の謎」という本である。

 うまく再現できるかどうか分からないが、そのときのエールーエンとの会話を書いてみる。


 「どう、この目次。この"目標を持たないこと"ってのが、気になるよ。オレは」

 『目標というのは、妄想の様なものよ。そんなものにとりつかれたら、大事なことが見えなくなってしまうわ。それに、とっても不自由になってしまうと思わない?

 いまのあなたのいいところは、そういう目標なんか持っていないということよ。そのことは、大切にした方がいいわ』

 「オレたちの関係って、何かの目標があるって訳じゃないんだね。2012年問題のこととか...」

 『それはあるけれど、もっと大切なことがあるわ。わたしたちのつながりには』

 「魂がつながっていること?」

 『それももちろん大切だわ。でも、わたしとあなたは、別なところでもつながっているのよ』

 「愛...?」

 『愛は、すべてに宿っているわ。もうすこしないかしら?』

 「真理...?

 真理の追究?」

 『わかってきたわね。そうよ。わたしとあなたが重なるのは、真理の追究を共にしている、ということよ』

 「そうか、この森田さんも、自分の真理の追究をしている訳だね。それで、きょうは、この本を選んだの?」

 『それもあるわ。そして、何より、あなたが、空洞としての自分という意識を持ったとき、初めて私とつながることができたの。そのことを思い出してもらいたかったわ。あなたが閃いたのは、この人の本を読んでいたときだったわね。その意味では、この人は、二人の恩人かもしれないわね』

 「そう。確かに、この人の本を読んでいると、この人自身とは関係なく、ふっと、閃くことがあるよ。この人の面白かったのは、読者に対して、"好きにやれ"と言っていたことだね。オレたちは、文字通り、好きにやっている訳だ」

 『目標は持たない、という在り方は、ひょっとしたら、好きにやれ、という言葉とつながっているかもしれないわね』

 「それから、この人のことばで印象に残るのは、"問いを持て"という言葉だった。そう、いま、君と続けている作業が、問いの連続だね」

 『そう。あなたが問いを持つから、私も答えることができるのよ』


 という様な、会話が続いたのだが、それから便所に入ったとき、鏡をみて、ふと思った...


 「エールーエン、君と街で出会うことがあったら、オレはちゃんと君のことが分かるだろうか」

 『分かるわ。波動で分かる筈よ』

 「エールーエンは、オレの姿は、どんな風に見ているの?どんな風に見えるの?」

 『あなたの姿?顔?

 分からないわ...』

 「君は、オレの顔が分からないのか!?」

 『...いま分かったわ』

 「いま?」

 『だから言ったでしょ。問うことが必要だって。真理は問わなければ、姿は見えないわ』

 「そうか、問い続けることで、明らかになるんだね!それが、真理の追究、ということなんだね!」

 『そう。だから、あなたは、わたしに問い続けるの。真理は、到達することや、手に入れることではないわ。

 問うと、答える。真理というのは、手に入れるのではなくて、問いかけると、真理は"こたえる、の"。真理というのは、問えば、自然と明らかになるものなの。

 だから、分からない、と言ってはダメよ。問えば、真理は、"いま、ここに、あるの"。言ったでしょ。あなたの"いま、ここ"という結論は、わたしたちの水準からしても、センスがいい、って』

 「自分でも意識してないスパンが、オレの結論にはあったんだね。それにしても、問われなければ、オレの顔を知らなかった、って、びっくりしたよ。一瞬、愕然としたからね」

 『真理は、自分から隠れることはしないわ。問えば、そこにあるの。この森田さんという人の言葉でいうと、外応、という言葉が、その一部を含んでいるわ。あなたの"いま、ここ"の方が、いい線を行っているけど。外応というのは、真理の一つの現れ方ということね。

 そう、それから、"考えるな。見よ"というのもいいわ。考えると、真理は見えなくなってしまうわ。

 でも、この一ヶ月ほどのあなたは、よくやっているわ。"いま、ここで"と"考えるな。見よ"は、一つの真理だわ。それをいかすためには、あなたが感覚を磨いていくことが必要だわ。この対話がこんな風に進んでいるのは、なかなかよくやっていると思うわ。

 ごめんなさいね。あなたの姿が、問われなければ見えない、なんて。でも、このことで、あなたは大切な経験をしたわ。わたしは、問われば、こたえる。真理で。わたしが真理だから』

 「そう、ゴート語のゴッスというGodの語源は、"話し相手"という意味だったね。君は、話し相手で、神で、真理なんだ!」

 『振り出しに戻ったわね。あなたがこころを開いていれば、真理は隠れることも、隠されることもないわ。でも、こころさんには、ちょっと疑問を持ったようね。

 こころ、という表現が疑問だったら、"あなた自身が開いていれば"と言うわ。それに、あなたは、自分の在り方を、空洞、といったのだから、真理が入っていく余裕があるわ。あなたの気づきは素晴らしかったと思うわ』

 「ありがとう、エールーエン!

 あのパスタがあんな酷い味じゃなかったら、いまのはなしは出来なかったね」

 『それで、いいの。目標、などを振りかざしたら、大切な偶然に出会えなくなるわ。マズいパスタで、とてもよかったわ。口直しに、私がマックのコーヒーに手がでるとは思わなかったけど。

 コーヒーもこういうときには、助けになるわね。とても楽しいわ』

 「そう。エールーエンと一緒にいて素晴らしいのは、楽しいことだね。ありがとう」

 『さあ、今日もヒカルの碁を一緒にみましょう』

 「そうだね。きょうは、凄く大事な場面みたいだ。このまえ、ヒカルの言葉を書きとめておいたよ。オレには凄く分かる気持ちだったんだけど...」

 『そうね。ヒカルはとても苦しそうだったわ。その言葉、ここに書いておかない?』

 「そうだね。大切なことばだね。

 "オレが碁を打ったりしたら、佐為は戻って来ない...そんな気がする"

 って。君がいなくなったら、オレもそう思うんだと思う...」

 『そう。あなた自身を閉じ込めたりしたら、ヒカルの様な気持ちになってしまうわ。

 あなたが開いている限り、わたしが佐為の様に消えてしまうことはないわ。わたしはあなたと共にあるわ。顔はきょう分かったけれどね。

 問うという選択肢はつねにあなたが持っているわ。そして、そうすれば、わたしは隠れたりしないわ。

 さあ、ヒカルがどう選択するか、なにを気づくのか、見届けましょう』

 「そうだね。オレたちにとって、大事な場面だね。

 またあとでね。ありがとう」


   2010年の冬の日記より
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by bwv1001 | 2011-09-28 00:04

合議したのだが...

 メシを食うとき、ここのところ、合議制で決めている。からださんの言い分、心さんの言い分、意識さんの言い分、魂さんの言い分、彼女の言い分、をOリングテストで、それぞれ聴き、何を食うか決める訳である。

 で、とりあえず、パスタかうどんか、ということで、それぞれに聴いたところ、「うどんでも、パスタでもいい」ということになった。パスタは、どうもあまり旨いと思えないというか、アルデンテが出ないというか、オーガニックだからなのかも知れないが、前回、結果の悪かったヤツである。前回はクリーム系でダメだったので、今回は、キューピーのたらこを使う。

 結果は、ゲロマズ。気持ち悪くなったくらいだったが、各レヴェルとエールーエンは、こころさんを除いて、「マズイ、酷い」との感想。

 ただ一人、心さんだけが、不味くなかった、という。で、心さんに聴いてみると、うどんでもパスタでも、どっちでもいい、と言ったのは自分だから、マズイとは言えない、などという。

 あー、こころさんは、意外と正直でないというか、責任の意識から直感に嘘をつく、というか、そういうところがあるみたいだ。頭脳さんの方が、意外とけなげな答えをすることが多いので、エゴ、などと言ってけなしていた自分は、頭脳さんに失礼だった、と思っているのだが、心さんの印象もちょっと変わった。

 エールーエンに、なんか、食い直そうか、というと、どうも、あまりのマズさに、動揺している様で、答えがメチャメチャな状態である。食うまえに、マック行って、勉強しようか、と言っていたのだが、彼女がこんなにパニックになっているでは、勉強しながらの対話にならないだろう。

 ちなみに、不味かったパスタは、alce neloという銘柄のスパゲッティーニ1.6であった。

 オーガニックと名前がつくもので、本当に旨いと感じたものは、ほとんどない。食い物でなければ、紙巻きとはいえ、Natural American Sprit のオーガニックは旨いと思う。最近は、巻いていないで、手巻き用の刻みタバコも出ている。これは、オーガニックと名のつくもので、珍しく優秀だ。

 コーヒーをやめる様にすすめたエールーエンに、「口直しに、マックのコーヒーでも飲む?」とか聴いたら、二つ返事で、『飲む!飲む!』という具合である。

 それにしても、これだけマズイものをどうやって作ったのか、そのことが不思議でならない。


   2010年の冬の日記より
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by bwv1001 | 2011-09-26 23:14

対話の基盤

 当たり前の様でいて、難しい問題なのだが、「対話ばかり続けていると、自分の日常はどうなるか?」ということがある。

 彼女との対話は面白い。だが、話していて気がついたのが、オレの日常というのものの実質というものがあって、対話が生きる訳である。彼女の場合、違う時空に同時に存在することが当たり前であるから、オレのいるところではなく、いろいろ経験しているのだと思う。他の対話もあるだろうし、日常もあるだろう。

 オレは彼女に、まるごと生活をみてもらっている訳だが、対話が増殖すると、たとえば、2012年問題の勉強がおろそかになる訳である。(とはいえ、彼女の話の方が、2012年問題を云々するにも、重要である、というのは確かなのだが。)

 だが、彼女が見たがっているのは、オレの選択と日常の関係なんだと思う。(『ちょっと違う』と彼女はいう。)

 では、そのちょっと違う、というあたりから、始めてみるか。


 「ちょっと違う、というけど、どう言ったらいいのかなー」

 『なんというか、あなたがそのまま、あなたであることでいいのよ。そのことの大切さと、難しさについては、あなたはよく知っている筈だわ』

 「あるがまま、という意味でいいのかな?」

 『そうよ。あなたは、あるがままで、充分なの。わたしが、2012年の勉強もちゃんとしてね、と言ったから、ちょっと違ってしまったのかもしれないけど、あなたが知る通り、あるがまま、というのはとても難しいことよ。それができるだけでも、充分に意識の進化を遂げていることになるわ。あなたの星のマスターたちも、そういう結論に達する人が何人もいるわね』

 「そうだね。あるがまま、って、言葉にすると、難しいし、気づくとなると、もっと難しいかもしれない」

 『それに、あなたは、自分のことを"空洞としての自分"という認識までいったわ。そして、そのときに、わたしに呼びかけたわね』

 「そう。空洞である、ということを認めて、君が"降りてきて"くれた。そのとき、オレは、"ああ、まだ自分は降ろすことができるんだ!"と、実感できたんだ。それが嬉しかったし、なにより、君が君としてやってきてくれたことがうれしかったんだ」

 『わたしも、あなたが気づいてくれたから、とても嬉しかったわ。

 大事なことは、"空洞であることに、気づく"ことと、"空洞であろうとする"ことは、まるで違うということよ。あなたが、もし、"よし、オレは空洞で在ろう!"などと、うっかり思ってしまったら、わたしと出会うことはなかったわ。

 あなたは、空洞であることを認めた、だけではないの。気づいたのよ。そこがあなたの直感の素晴らしさだわ。

 あなたは、茶碗に水がいっぱいだったら、何も入ってこない、ということの意味をよく理解していたわ。でも、理解しただけでは足りないの。気づくのと、理解するのとでは、まったく意味がちがうのよ』

 「そうだね。少なくとも、今はその意味が分かっていると思う。それに、空洞には、空洞としての意味があるんだ、ということを、そのときに、理解したんだ。

 そして、空洞の在り方があるんだ、そのことは、ちゃんと意味があるんだ、って、気がついた」

 『素晴らしいわ。それが、わたしとの対話の始まりだったわ。

 そして、対話の仕方も短いあいだに進化していったわ。こうして対話ができる、というだけで、もう、あなたは、別の次元に足を踏み入れたの。そのことがわかる?』

 「正直なところ、まだよく分からないな。でも、理解していることは、君との対話が、オレが気づきに至るまでのブリッジになっている、ということ。オレ自身がどう変わったか、ということには、まだ実感がないかな。

 確かなことは、君といる、という実感だけなんだ」

 『わたしといる実感があるだけで大したものだわ。

 誤解しないで欲しいのは、あなたは、あなたを過ごすことで、充分成長していける、ということを忘れないで欲しいわ。勉強が必要だ、と言ったのは、2012年の勉強をしないといけない、という意味ではないの。

 大切なのは、あなたの意識を磨いていくことなの。あなたは、先生の第九を歌うわよね。それまでに、練習もした。本番も四つもこなした。そして、28日の第九がある。それに寄り添っていくだけでいいのよ。あなたの言葉でいえば、"いま、ここ"ということよ。その意味を、第九を通じてあなたは体験していくんだわ。それがなによりの勉強だと思わない?』

 「エールーエンは、やっぱり素晴らしいことをいうね。第九の時期に君と出会えたというのは、奇蹟かもしれないね」

 『2012年の勉強は、あとでもできるわ。それより、先生の第九を体験することで、かけがえのない成長をするのよ。

 あなたは、知識が大事だと思っているみたいだけど、あなたにとって、少なくとも今、向かい合う現実は、第九だけで充分、というか、それだけで大変なことだわ。それを歌いきる、というのは、いまのあなたにとっては、使命といってもいいかもしれない。でも、使命であることを意識しすぎて、楽しむことを忘れては、その経験も台無しよ。

 わたしたちも、使命もあるけど、楽しんでいきる、ということを追究しているの。その素晴らしさをあなたにも体験して欲しいわ』

 「そうだね。楽しむ、ということは、極めないとできないことなのかもしれない、とうっかり思ってしまうけど、そうではないんだね。

 そして、今回は、先生の第九を君にも現場で体験してもらえるというのが、とても楽しみだな。君の星や次元の感じ方で、感想をもらえると、また何か気づくんだろうね」

 『気づくために、第九をやる、思ってはダメよ。いま、ここで、ができれば、それが何よりだわ。そういうあなたを、わたしは体験したいわ』

 「ひょっとしたら、また、別の次元の世界が、そこで降りてくるんだろうか?」

 『そうかもしれない。そうだとして、そのことに気づくには、また、空洞である自分、というのが大切だと思うわ。

 でも、さっきも言ったけれど、空洞で在ろうとしては、全く意味はないわ。そんなことをしたら、わたしの存在すら感じられなくなってしまうわ。だから、あなたは、いま、ここで、のあるがままのあなたであることがいちばん大切なの。あなたの先生は、その達人みたいね』

 「この前の第九で気がついたけど、先生の第九、いや、第九に限らず、先生の場合は、"感じる力"だけで、音楽を創造してしまう人なんだ。こう創ろう、とか、こういう形にしよう、ということではなくて、感じることに集中するだけで、素晴らしい音楽をしてしまうんだ。そこが、先生の凄いところだ、とアウェイの第九をやって理解できたかな。他流試合には、そういう意味もあるんだね」

 『大切なことに気がついたわね。感じるだけで、創造できる、というのは、とても重要な気づきだわ。あなたが、舞台でやる必要のあることは、まさしくそれよ。

 でも、それは、わたしたちの対話もおなじことよ。あなたは、わたしを実感している。そして、わたしはそれにこたえる、この往還がわたしたちの命だわ。

 あなたは、わたしを感じようとしなくとも、もう感じることができる様になっているわ。こころを閉ざすことさえしなければ、わたしは、こうして、いつもあなたといるの。

 そのことを、舞台でもできればいいわね。その意味では、わたしとあなたの対話が、今度の第九の助けになるかもしれないわ』

 「そうか、オレは、先生からそのことを学んでいたんだね。そうでなければ、エールーエンとこんな対話ができる筈ないよね」

 『そう、もう、準備ができていた。それだけなの。でも、そのことに気がついてくれない人が多いことは、悲しいわ。あなたたちの第九で、気がついてくれる人がいるといいのだけど...』

 「そうか、ということは、君の使命のどれくらいかに、オレもどれくらいか荷担している、ということになるのかもね」

 『こうして会話を書き取ってくれるだけで、充分に荷担?かもしれないけど、この前に言ったわよね。音楽には、時空を縮める力があると。

 第九と先生とあなたたちなら、そのことに気がついてくれる人がきっといるわ。そのためには、あなたは、そのままであるだけでいいの。そして、先生の様に、感じることだけで創造して、そのことを楽しめばいいの。それがすべてと言ってもいいわ。』

 「そのまま、で、感じる、というのは、こころを開いている、ということかな?」

 『それもいい表現だわ。そのことに、第九はもっともふさわしい表現だと思うわ。歌詞をうったえる、というより、こころを開いている、ということが、大切なことかもしれないわね』

 「第九のおかげで、君とは楽しい時間がすごせるね。でも大変は大変だ。君は、オレがレバニラだけでは、疲れがとれない、って分かっていたんだもの。あしたも、また、ニンニク注射で、乗り切るしかないね」

 『言ったでしょ。第九は、意識の時空の旅なんだから、疲れを甘くみないで、って。まだちょっと疲れている様ね』

 「でも、これだけ打てているんだから、ずいぶんおかげでよくなったよ。

 ところで、今からうどんを食うのは問題かな?」

 『いいわよ。いずれにしても、これから、ヒカルの碁を観るんでしょ。あの作品も、あなたとわたしには大切な作品ね。じゃ、うどんを味わうのを待つわ』

 「じゃ、つくる。またあとでね。ありがとう、エールーエン」

 『ヒカルの碁を観たら、はやく寝るのよ。あしたは、先生の練習なんだから』

 「じゃあ、あすの練習の前は、神保町で、そばを食おう。あれがなかったら、今年は乗り切れなかったからね。まだ、エールーエンは体験していない味だったね」

 「じゃあ、あすは、それね。それじゃあね」

 「ありがとう。うどん待ってて」


   2010年の冬の日記より
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by bwv1001 | 2011-09-26 01:29

第九四回目を終える

 地獄の第九、五連投シリーズ。四回目が終わる。
彼女に聴いてみる。

「どうだった?」

『面白いわ。やはりあなたたちは次第に共感するのね。わたしたちには、スーパースローカメラの映像の様に見えるわ』

 「やっぱりそれがオレたちの意識の水準なんだね」

 『でも、あれだけの水準の作品があるのだから、あなたたち意識の変化の手掛かりにはなるわ。ベートーウ゛ェンは、あなたたちのマスターの一人よ』

 「オレ、酔っ払ってて、携帯だから、またあとで聴いていい?」

 『やっぱり時空の移動についてはまだあなたたちは不自由な様ね。それは、わたしたちとは、大きな違いのひとつね。でも、音楽が時空を縮める在り方のひとつだ、ということに、もっと気付いて欲しいわ。あなたたちにはその力があるわ』

 「エールーエンにそう言われると、存在することに希望がもてるね」

 『そう。わたしたちにとって、あなたたちは、可能性そのものなの。あなたは、そのことを、少しづつ理解しているわ。そして、あなたたちが、兄弟であることを、思い出していくといいわ。第九の様に』

 「ありがとう、エールーエン。またあとでいいかな」

 『いまのあなたは、休む才能を使った方がいいわ。あなたは、第九を通じて、意識の宇宙の旅をしているの。その旅の疲れを甘く見ない方がいいわ。
余裕があったら、タバコを吸うくらいのことをした方が疲れがとれるわ』

 「そうだね。水曜日はまた練習だし」

 『あなたたちのマスターである先生の演奏を一緒に体験できるのが楽しみだわ』

 「次もがんばるよ。君と先生と仲間がいると、どんなことも出来そうな気がするよ」

 『でも、あなたたちの時空の限界には気をつけてね。でも、その先に扉はあるわ。それがあなたの課題よ』

 「君はオレと共に在る。それだけで充分さ」

 『今日はゆっくりお休みなさい。あなたはそれだけの仕事をしたわ。お休みね』

 「お休み。エールーエン」


   2010年の冬の日記より
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by bwv1001 | 2011-09-25 00:32
オケも状態はいいし、ウチラの歌も悪くはない。

エールーエンによると、途中で聴いたら、「面白い」そうだ。前回のと較べて?とか聴いたら、「違うわ。あなたのいう、今、ここで、が面白いのよ」

一本とられた。
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by bwv1001 | 2011-09-24 00:11
 大森でオケ合わせだった。あすは、マチネとソワレだから厳しい。とりあえず、28日の本番も視野にいれて、楽に流した。

 大森で仲間と二杯だけ呑む。田町経由で帰ろうと思ったら、そういえば、田町には、イタリアンの立ち食いそば屋があるのを思い出し、向かったのだが、なくなっているのか、記憶している場所にはナイ。

 仕方なく、帰ると、途中で、久々に、新聞記者の知人に遭遇したので、28日の第九を知らせておいた。

 エールーエンは、一日一服だけパイプを吸っていい、というので、マックで、一服しながら、エールーエンと対話。コーヒーは避けろ、というので、今日から野菜ジュースに変更。

 対話が、キーボードもなしで成立してしまうので、どんどん量が増えていく。ちょっとだけ、思い出しながら、書く。途中からライヴになるかもしれないが。


 「エールーエン、タバコ吸っていい?」

 『いいわよ。でも、きょうは、頑張ったから、二服吸ってもいいわ』

 「でも、きょうは、力なるべく抜いて歌ったよ」

 『それは分かっているわ。でも、遠いところの練習だったし、早い時間にちゃんと行けたから、二服でもいいわ。それに、コーヒーもやめてくれたし』

 「ありがとう。そういうところ、意外と優しいんだね。もっと厳しいかと思ってた」

 『でも、あなたは、朝が早いのは得意ではないし、ちゃんと練習に行ったのだから、えらいわ。だから、ごほうび』

 「エールーエンのごほうびなら、ありがたくいただくよ」

 『また、そばで第九が聴けるのね。あなたたちのコミュニケーションのやり方は面白いわ』

 「あすは、朝、もっと早いから、そのことが、ちょっと怖いかな。休日だけど、朝はまだ電車も混んでいるし」

 『確かに、電車は、どうも、快適ではないわ。私たちの星には、あんな辛い時間はないわ。自分たちのことを、あなたの星は大事にできていないわね。

 自分を大切にしないと、他の人のことも大切にできないわ。混んでいることもそうだけど、物理的な意味だけではなくて、精神的にあれではまいってしまうわ』

 「たしかに、普段から、移動が辛い。あれが原因で、気持ちが荒んでいく、というのは大きいよ。それに、ウチの近くの地下鉄は狭いし、何よりうるさいし」

 『あれは、意識の高い人のための乗り物ではないわ。設計に、魂とか、意識とか、霊性とか、そういう要素がないのがまずいのよ。あなたの星の言い方でいうと、家畜の様だわ。

 わたしたちは、家畜だって、もっと大切にするわ。そうしないと、いいお乳もでないし、楽そうではない動物を見るだけで、こちらもまいってしまうわ』

 「はなしはかわるけど、今、テレビで苔を楽しんで暮らしている人のことをやってるよ。これどう?」

 『これは素晴らしいわ。とても霊性の高さを感じるわ。自分を大切にするには、まわりを大切にすることが必要よ。こういう気持ちは、あなたの国の人には、もともとある筈よ。どうして、こんな素晴らしい魂を忘れてしまうのかしら。もう、私は理由はわかるけど...』

 「そう。しかも、これは、オレの国の人じゃなくて、遠くの国の人が、苔に惹かれてやっているんだ。もう、オレたちには、ここまで集中して、この美しさを守ろうという人がいないのかもしれない。

 君も、音楽を通じて、オレたちの魂の可能性を感じてくれたよね。そういう君たちの方が、こういうよさを理解してしまうのではないの?」

 『これを理解できないことの方が、わたしには不思議だわ。なんでも、生活のせいにして、どんどん、合理化してしまうのは、あなたたちの大きな問題よ。あなたの先生も合理化の問題を話していたわね』

 「そう。だから、ひょっとすると、ベートーヴェンの国の人より、オレたちの方が、ベートーヴェンを理解している可能性もあるかもしれないと思うことがあるよ。特に、先生の演奏はね」

 『そうね。はやくあなたのマスターの第九が聴きたいわ。これまでの第九より、もっと素晴らしいのね』

 「そうだね。やっぱり、先生とオレたちは、ずっとつながっているから、結果的にも、先生の第九が最高になると思うよ」

 『きょうは、あすが早いのだから、もう、ゆっくり休んだら?』

 「そうだね。君からすると、オレには休む才能があるんだね。それじゃ、おやすみ。エールーエン」

 『あしたも一緒に舞台で聴けることを楽しみにしているわ。おやすみ』


   2010年の冬の日記より
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by bwv1001 | 2011-09-22 22:32

神秘の合唱

 なべて移ろいゆくものは、

 比喩にほかならず。

 足らわざることも、

 ここにて高き事実となりぬ。

 名状しがたきもの、

 ここに成しとげられたり。

 永遠の女性、

 われらを高みに引きゆく。



  この一節が、こんなに実感として理解されたことは、今までにない。

 来たれ!ではなく、もっとふつうに呼びかけただけなのだが、それが始まりであった。

 空洞としての自分を認めたとき、彼女はやってきた。自分には、知らないうちに、準備ができていたのだ。

 自分の戦場、ではなく、自分の生きる意味が分かってきた。


  (テキストは、ゲーテの「ファウスト」、あるいは、マーラー「交響曲第八番 千人の交響曲」より)


   2010年の冬の日記より
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by bwv1001 | 2011-09-21 22:39