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あるクラリオン星人のと対話


by bwv1001

フォーカシングという方法

 かなり昔から、フォーカシングという方法については着目していたのだが、いかんせん邦訳が酷すぎて、放置してあった。大学の教授で、英語力も日本語力もない、というのは考え物だが、最近は、教授職とか、翻訳業も、底上げがされているのかもしれない。

 今回入手したのは、「やさしいフォーカシング」という本だ。家元のジェンドリン氏ではなく、アン・ワイザー・コーネルというお弟子さんらしい。

 まだ途中までしか読んでいないが、翻訳はまともだし、気が利いている、という印象を受ける。時代は変わったのだな、と思う。

 フォーカシングというのは、乱暴にいえば、自分の気持ち、在り方を自分で分かる、というための一つの方法である。フェルトセンスという、自分のなかでもやもやした気持ちに注目して、それと対話し、自分のことを、フェルトセンスを媒介として理解するのである。

 ひょっとしたら、昔の人間は、普通にそういうことをやっていのかもしれないが、現代では、はっきりしていない感覚につきあい、理解する、というのは、あまり重視されていない。

 カウンセリングに於いては、このはっきりしない感覚についてクライアントが着目し取り組む、という場合が、高い治癒率がある、とジェンドリン氏を中心とした研究グループでは結論したのである。そこから、誰でも使える方法としてできたのが、フォーカシングという方法である。

 また読了後、レヴューに書くのかもしれないが、レヴューを観ると、全体的に好評の様である。


   2011年3月11日以降の日記より
by bwv1001 | 2012-03-19 00:23